タイトルの通り、先日使っていたホームベーカリーが壊れたので新しくシロカのホームベーカリーを買いました。
今まで使っていたツインバード、その前のパナソニックと比較してみましたので、どなたかの参考になれば嬉しいです。
私のホームベーカリー遍歴
私がホームベーカリーと出会ったのは、かれこれ15年前にプレゼントでもらった事がきっかけでした。
そして焼き立てのパンの香りや美味しさにビックリ!すっかりHBなしではいられない体になりました(笑)。
使わなくなる家電というと必ず名前が出るホームベーカリーですが、私には必需品です!
初代 Panasonic SD–BH101 1斤
15年前にプレゼントでもらったのは、PanasonicのSD–BH101という現在は生産終了しているモデルです。
今のHBほど多機能ではありませんが、食パンの他にパン生地、ピザ生地、フランスパン、メロンパン、ケーキコースなど色々ありました。基本は普通の食パンコースを使っていて、たまに丸パンに色々なフィリングを詰めて焼いたり、白パンに挑戦したりもしました。
たぶん、当時の価格は16000円くらい・・・だったような・・・気がします・・・(あやふや)。
パナソニックHBの良いところは、
- ドライイースト自動投入口がある。
- パン生地の時間が1時間と非常に短い。
この2点が非常に気に入っていました。まぁ、パン生地時間については次のツインバードを買ってから短かった事を知ったわけですが(ツインバードは2時間)、よくこんな短い時間で生地が出来てたなと思います。
さて、週に2回くらい食パンを焼いて大活躍していたこのHBも、10年経った頃に動かなくなってしまいした。
このHBが壊れる頃、急に「角食の方が美味しいかも!」と生地の一次発酵までをHBでやって、角食の型で焼くようになりました。なので、次のHBは生地だけ作れればいいから安いのにしようと探し始めました。
2代目 ツインバード PY-E635W 1斤/1.5斤
そして5年前に購入したのがこちらです。
当時、恐らく一番安かったHBで、驚きの5980円!しかもpaypayのキャンペーンをまだやっていた頃なので、ヤフーショッピングでは20%還元でした。今では信じられない程お買い得です。
ちなみにこちら、現在は販売されていないようなんですが、公式サイトでは値段が・・・
ににに、22000円!?こんなに上がります!?私が買った時が異常な大安売りしてたんでしょうか?
ものとしては、パナソニックよりはやっぱり安っぽいというか、フタがのっかってるだけでちゃんとしまってる感じがしないのと、持ち手がありません。
そして買うまで知らなくて「しくじった」と思ったのが、パン生地コースの時間が2時間もかかるという事です。パナソニックは1時間でしたのでそれが普通だと思っていましたが、そうではなかったのですね・・・。ただ、パナは1斤用で、ツインバードは1.5斤なので材料の量によっての時間の違いも多少はあります。それでもパナソニックはすごく短いですけどね。
でも安いし、買ってしまったものはしょうがないし捏ねるだけなら十分だと思っていました。しかし、今思うと生地の膨らみ方にすごく差があったかなと思います。ちゃんと膨らむ時もあれば全然膨らまない時とかあったし、別の要因かと思っていましたがHBが原因だったのかもしれません。
そんなこんなで使い続け、5年でダメになりました(壊れた理由については後述します)。部品を交換するのもお金かかるし、だったら新しく買おうという事に。
3代目 シロカ SB-111 1斤/1.5斤/2斤
そして先日購入したのが、シロカの一番安いけど1.5斤も対応していてコンパクトなモデルです。機能がもっとたくさんついた高いモデルもありますが、これでも十分すぎる程の機能だと思います。
本当は、以前10年間壊れず、生地作りコースの時間が短かったパナソニックのにしようと思ったのですが、ビックリするほど高く、あまりにもデカかったのです・・・。
うちのHB置き場は食器棚の炊飯器置き場しかないので、パナソニックのHBはデカすぎて全然入らないし、値段も4万くらいします。こんなに高くてデカいとは想定外でした・・・。
安心なパナソニックにして置き場所を変えるか、1斤の型を買って、HBも1斤の少し小さいものにするか、めちゃくちゃ悩みました。
でも結局、生地作りだけだし、口コミ、サイズ、値段、総合的に考えて一番安いシロカに決めました。
結論としては、概ね満足しています。
それぞれの特徴
パナソニックとツインバードはすでに生産終了した古いモデルなので、単純な比較は出来ないと思いますが一応比べてみました。
メリット | デメリット | |
パナソニック | ・イースト自動投入口がある ・パン生地コースの時間が短い※1 | ・イースト自動投入口を丸洗い出来ない ・1斤以上はデカい、高価 |
ツインバード | ・当時はすごく安かった ・サイズがコンパクト ・ごはんパン、餅、焼き芋、うどん、甘酒コースあり | ・パン生地コースの時間が長い(2時間) ・生地の出来上がりにムラがある(気がする) |
シロカ | ・安い ・サイズがコンパクト ・美味しく生地を作ってくれる ・うどん、パスタ、そば、餅、ジャム、バターコースあり | ・パン生地コースの時間が長い(2時間) |
パナソニックでは約10年間、焼き上がりまでHBでやっていました。すごく美味しかったのを覚えています。でも、どうしても皮が固く、焼いた翌日にはパサつくと感じていました。そして壊れる前の最後の数か月は、生地作りコースで角食を焼くようになりました。
ツインバードは生地作りのみで、焼いたことはありません。なので、焼きあがった食パンがどんな感じかはわかりません💦
シロカも同様の使い方になると思います。
最近のHBは本当に色々なコースがあって、これ全部使う人はいないだろうなと思います(笑)。
なので、パンの機能だけのシンプルで安い機種が出たら嬉しいんですけどね・・・。
ちなみにパナソニックのHBは、私が使っていたのはシンプルな機能のみでしたが、最近の高い機種は麺類や餅以外にも食パンの早焼き(驚きの80分!)や混ぜ方、イーストの投入タイミング自動調整など、一つひとつの機能がすごいです。
HBにおまかせで美味しいパンが食べたい方にはいいかも!
パナソニックのドライイースト自動投入口はメリットもデメリットもある
パナソニックのHBが他と一番違う所は、やはり『ドライイースト自動投入口』です。
材料をパンケースにセットして、ドライイーストを自動投入口に入れておくと、良いタイミングでイーストを投入してくれます。
初めてがパナソニックだったのでこんなもんだと思っていましたが、これはとても便利な機能でした。
その後のツインバードはパンケースの中にドライイーストを含む全ての材料を入れるタイプだったわけですが、混ぜる時にドライイーストと水分や砂糖が触れると膨らみが悪くなるから置き場所に気を付けなければいけない事を知りました。
正直そんな気を遣うのがめんどくさいと思ったし、膨らむか膨らまないか博打のような捏ねは嫌なのでドライイーストは捏ね始まってから5~10分後くらいに入れるようにしました。
その後のシロカも同じようにドライイーストは後入れにしており、面倒ではありますがうまくいっています(忘れないようにタイマーをかけています)。
そんなわけで『ドライイースト自動投入』はとても便利な機能だったのですが、1つデメリットがありまして、外して洗う事が出来ませんでした。なので水を含ませたキッチンペーパーで毎回拭いていましたが、届かない所は拭けないし・・・と衛生面が気になっていました。。
パンは高温で焼くので菌は死ぬからいい・・・のか・・・?
逆にツインバード、シロカはその部分がないので衛生面では気になる所がなくなったのは良かったかもしれません。
生地作りの時間と出来上がりについて
生地作りの時間の長さは、パナが1斤だった為1時間ととても短かったのは良かったです。2斤用でも1時間半ですので、他のメーカーよりも短いです。
ツインバードは2時間、シロカは1時間50分とほぼ変わりません。
まぁ、時間についてはもう慣れましたが・・・やっぱりもう少し早いといいなと思う事はあります。
上の表で、ツインバードのデメリットに「生地の出来上がりにムラがある(気がする)」と書きましたが、最初の方は結構ちゃんと膨らんでいたと思います。それが、次第に膨らみが悪くなり、角食なのに型のフタまで生地が届かない時が結構ありました。
粉の問題かドライイースト?それとも全粒粉のライ麦?確かにライ麦は膨らみづらいとは言うけど、レシピや口コミを見るとちゃんと膨らんでる人ばっかりだし、なぜ・・・。
そんなこんなでシロカに買い換えたら、思いっきり膨らむじゃないですか!!
ツインバードでは二次発酵もなかなか進まなかったのに、シロカだとぐんぐん膨らみ、焼いてもしっかり角食になる!!!
こんなに角食っぽく焼けたのが久しぶりでとっても嬉しかったです!
味も食感もバッチリで、家で焼くパンもこんなに美味しいんだなと改めて思いました。
正直、パナソニックの『おうち乃が美コース』が必要ないくらいです。
ツインバードのHBがなぜ、どんどん美味しくないパンになっていったのかは謎ですが、とりあえず買い換えて本当に良かったと思いました。
パナソニック、ツインバードそれぞれの故障原因
パナソニックは10年、ツインバードは5年で故障したわけですが、どのように壊れたのか説明したいと思います。
気を付けていれば、もしかしたらどちらも長持ちしたのかもしれません・・・。
パナソニックの故障
まず、パナソニックについては10年も使ったので普通に寿命だと思っていました。
・・・が!
もしかしたらそうではないかも、と最近になって思い当たる事が・・・。
それは、ちょっと記憶が定かではないのですが「1斤用のHBで1.5斤の生地を作っていたかもしれない」という事です。
角食の1.5斤の型を買ったのが2019年の9月、そしてツインバードのHBを買ったのが同年12月。
という事は、たぶん、いや絶対にパナソニックの1斤用HBで1.5斤分の生地を捏ねているという事になります。
当時の自分は何も疑問を持たなかったんですよね~・・・。恐ろしい事です。
なんで1斤じゃなくて1.5斤の型にしたかと言うと、焼く回数を減らしたかったから・・・。
パンは毎日食べるので(しかも厚切り)、1斤だと2日でなくなっちゃうから週に3日も焼くのが面倒だったわけです。
そんな横着した結果が、HBの故障に繋がったのです(偶然かもしれませんが)。
あ~もったいなかったです😢
皆様も(そんな人はいないと思いますが)1斤用のHBで1斤以上の生地を捏ねないように気を付けてください・・・。
ちなみに出来上がりは、いつもちゃんと美味しい生地になっていました。
ツインバードの故障
ツインバードは、ちょうど5年経った頃に「ん?」と思う出来事がありました。
それは、生地に焦げみたいなものが付着し始めた事です。
その焦げみたいなものは、パンケースの羽根の付け根部分に溜まっていたので、最初はただの捏ね残りかと思いました。
しかし、調べてみるとMKのHBでよくある事象だったようで、『黒汁』や『黒い粉』と呼ばれていました。どうやら回転軸やオイルシールと呼ばれるパッキンがダメになると起きるようです。
この黒いカスみたいなものは、おそらく古い食材であろうと言われています。
そして私の生地にはたくさん散らばって混ざったわけではなく、羽根の付け根に固まってついていただけなので、とりあえずそこだけ取り除けば焼く事は出来ました。
黒いカス付き生地の写真は残っていませんが、下の画像の矢印の所がパッキンで、ちょっと破損しているのがわかるかと思います。
ここから何かが漏れ出ていたようで・・・いやはや恐ろしいですね。
しかし、MKのHBでよくあるこの黒いカス、どうしてツインバードのHBで出てきたのか・・・。
それはきっと、パンケースを食洗器で洗っていたからだと思われます・・・・。
ツインバードのHBを購入して少しして、我が家では食洗器を導入しました。
そうしたらもう、絶対に手で洗いたくない!!!となんでも食洗器にぶち込むようになりまして・・・💦
1回試しに洗ってみたら、変色もしないしどこも剥がれていないから大丈夫そうだなと思っていましたが、ちょっとずつダメージを負っていたわけですね・・・。
パンケースの裏側の凹っとしてる部分(軸受けというそうです)、食洗器で洗うと水が溜まる為、すぐにひっくり返して乾かすようにしていましたがそれだけじゃダメだったようです💦
バッチリ錆びてますもんね・・・。
そしてこの軸受け、水に濡らさないようにするのがHBのお手入れの基本なんだそうです。
え~!全然知らなかった・・・!
これ↓はパナソニックのHBの説明書です(まだ残っていた)けど、「裏側濡らすな」なんて書いてないんだけど~~~~!!
と、憤っていましたら、ツインバードの取扱説明書を見つけました。
バッチリ書いてるじゃないですか・・・。
10年間パナソニックのHBを使い、自分では慣れたと思ってちゃんと読んでなかったようです・・・。
まとめ
3つのメーカーを使い比べてみて感じた事は、機能や値段に差はあってもどのメーカーのHBも美味しいパンを焼けるHBでした。私の使い方が悪かっただけで・・・。
現行品で比べると、現在使っているシロカは安いし、非常に美味しい生地が作れるのでとても満足しています。
パンだけじゃない色々な機能がついていますから、そのうち餅やバターも作ってみたいなと思います。
パナソニックは、やはり高いだけあって一つひとつの機能がワンランク上のようなので、捏ねや焼きでどのくらいパンの味が変わるのか、食べてみたいですね。
「おうち乃が美コース」など、簡単にリッチなパンが食べたい方に良いHBだと思います。
ツインバードについては、現行品は低糖質に特化してるようで、糖質が気になる方には良さそうです。
あとはどのくらいもつかですが、きっと軸受けを濡らさなければ、どれも長く使えるのではないかと思います。
食洗器さえ使わなければツインバードももう少し使えたはずですし・・・。
もしもこれでまた5年くらいでダメになったら、次はもうニーダー(捏ねるだけの機械)にしようかなと思います・・・。